バスで行く上海の小さな旅 宝山81路

上海の“端”を探る特集で、崇明島の北部に行きました。そのとき気になったのが、長江の中州を除く大陸側の北端でした。調べてみると、その場所は宝山区にありました。今回は地下鉄7号線の北の発着点である美蘭湖駅近くから北に走る「宝山81路」のバスに乗りました。沿線は新しく開発されたエリアが多く、昔ながらの田園風景も残っています。これといった見どころはありませんが、静かな上海の良さを感じられます。季節のいい秋にぶらっと訪れたいエリアです。
 

地下鉄7号線の駅名にもなっている「美蘭湖」の夕暮れ。西の湖岸に沿って地下鉄の線路が延びている
 

終点の少し南ある門をくぐる宝山81路のバス。農村型リゾートのような看板だが、それに類する施設はない

 
起点はショッピングモールの下(最寄りのバス停1)
起点は美蘭湖駅の東にあるショッピングモール下のバスターミナル。周辺へのバスのほか、江蘇省太倉市へのバスも出ている。宝山81路は平日に1日15往復、土・日・祝日は1日12往復しか運行されていないので注意が必要だ。

 
近代的な湖畔(最寄りのバス停1)
美蘭湖の東岸には国際会議場やホテルが整備され、近代的なイメージなっている。湖岸は市民の憩いの場になっており、釣り糸を垂れる人の姿も見られる。湖の上に浮かぶボートも貸し出されている。

 
運河と古い街並み(最寄りのバス停3)
沿線には水路がたくさんあり、長江に近いエリアだなと感じさせる。その中でも美蘭湖北の街を東西に流れる運河では、船が運航されている。運河の南には古い街並みがあり、水と白い壁の建物がうまくマッチしている。


500年を超える歴史を持つ古刹(最寄りのバス停3)
運河の北岸に「宝山寺」がある。明代の正徳6年(1511年)に創建された古刹で、500年を超える歴史を有している。建築面積が1万2000平方メートルを超える立派な寺だ。拝観料は10元。


宝山らしい工場群(最寄りのバス停5)
沿線の羅新路周辺から潘涇路の南部には、大小の工場が立ち並んでいる。宝山区は製鉄所を中心とする工業地帯として知られる。工場はこのエリアを象徴する存在だといっていい。
 

立ち並ぶ送電線の鉄塔(最寄りのバス停6)
バスは潘涇路を北に向かって延々と走る。その一角に送電線の鉄塔が立ち並ぶエリアがある。東に工業地帯があり、そこに向けて電力を供給するための鉄塔だ。そびえ立つ鉄塔に圧倒される。
 

突然現れる新興住宅地(最寄りのバス停7)
謝家浜という名の水路の南に高層住宅が整備されている。周辺には高いビルがなく、新興住宅地が突然現れるというイメージだ。道路に面した場所では多くの商店が営業している。
 

昔ながらの田園地帯
(最寄りのバス停8)
沿線の北部は主に昔ながらの田園地帯となっている。長江の最下流域で、恵まれた水を生かした稲作が中心となっている。10月に入ると稲穂が徐々に色づき、実りの季節を迎える。
 

終点は洋橋村の南(最寄りのバス停10)
終点は洋橋村という集落の南あるバス停だ。バスの本数は限られるが、バス停の看板に時刻表があるので、それに合わせて来ればいい。バスはここでしばらく停車して折り返しで運行される。
 

北の村は魚と米のふるさと(最寄りのバス停10)
洋橋村は「上海の魚と米のふるさと」と呼ばれ、豊かな実りに恵まれている。ここで収穫された米は上海でもトップクラスの上質な米だとされる。豊かさを裏付けるかのように、集落には立派な家が並んでいる。
 

北の端は田んぼの一角(最寄りのバス停10)
洋橋村の集落から少し北に行くと、上海の大陸側の端のエリアになる。標識がないのではっきりしないが、細い道のコンクリート舗装が切れた地点がその場所だと思われる。行政区分が変わると道路の整備状況が変わるのは、日本でもよくあることだ。少し北に行くと、江蘇省太倉市の農村となる。
 
 
宝山81路
 
1   罗芬路美丹路
2   罗溪路月罗公路
3   罗溪路祁北路
4   集贤路罗新路
5   罗新路抚远路
6   潘泾路罗北路
7   潘泾路金石路
8   潘泾路新川沙路
9   蕴川公路沪新路
10 洋桥村
 
※主なバス停のみ
 
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