エコロジーの現場から 第21回
トイレ革命! 超節水型トイレで 中国の水問題解決に貢献
中国では生活廃水のうち3分の1がトイレからの水だと言われており、この部分での節水は非常に重要だ。中国ではかつてトイレを1回洗浄するのに16リットルの水が使用されていたが、現在は6リットルが主流になっている。それを中国で初めて実現したのがTOTOの超節水型トイレだ。東陶機器(中国)有限公司市場開発室の呉朝暉室長に話を伺った。
北京空港第3ターミナルでも採用
中国でまだ16リットル型のトイレが使われていた頃に、私達は13リットル型のトイレを中国で販売し始めました。その後は段階を経て、00年初めから6リットル型の販売を始めました。現在は中国政府が、新商品は6リットル以下に水量を抑
えなければならないという規制を出したため、市場で売られているものは全て6リットル型になっています。弊社はさらに節水技術を向上させ、昨年4・8リットル型トイレの販売を開始しました。これは中国政府から環境保護のモデル商品にも指定されました。
しかし中国の6リットル型トイレの中には、1回の洗浄だけではきれいにならないものも多くあります。結局2回流して12リットルの水を使ってしまうので、これでは意味がありません。例えば他の製品はもともと「洗い落とし式」のため、原理から言うと、水を多く流さなければきれいにならないためです。
これに対して、弊社の製品はタンクから便器に水を流す排水弁が他社製品の2インチに比べて3インチと大きく、水を勢いよく流すことができます。またサイホンの原理を利用して下からも汚物を吸い上げており、上からばかりでなく下からもきれいにする工夫があります。さらにトイレの陶器面がミクロ単位でつるつるのため汚れがつきにくくなっています。
その他自動洗浄小便器についても、弊社の製品はマイコンで使用頻度ごとに量をコントロールしており、これによって最大で50%の水を節約することもできます。
ハイドロテクトタイルで節水と空気を浄化に貢献
北京では空気が汚れており、また春には黄砂も発生するため外壁を定期的にきれいにしなければなりませんが、ビルを一棟きれいにするには多くの水が必要です。そこで役に立つのが弊社が開発したハイドロテクト(光触媒超親水性技術)を採用したタイルです。このタイルの特徴は分解力と親水力による自浄作用をもっているところです。ビルの外壁に使用することにより、雨を利用して汚れを落とすことができるので、清掃の回数が減り、大きな節水にもなります。
また2番目の特徴として、大気汚染の主な原因になっているNO(一酸化窒素)ガスを分解し、空気を浄化する作用があります。このような空気の浄化と節水の効果は中国の北方では非常に有効で、北京では金橋国際公寓や北京国家水泳センター「水立方」などにも採用されました。
環境型商品を支持する
消費者の数も徐々に増加
私たちがビジネスを展開しているのは高級市場ですが、この分野では日本よりも大きな需要があります。
しかし顧客の中には、商品の外観か価格だけしか見ない人もいて、「この商品は洗浄力が高く、節水にもなります」と説明しても、「水をどれだけ使おうとうちとは関係ない」とディベロッパーから言われることもあります。初期投資だけを重視してしまい、ランニングコストで消化できるという部分まで考えない人も多くいます。
しかし最近はその認識も徐々に変わってきており、環境に配慮した私達の商品を認めてくれる人が確実に増えてきています。これはとてもよい傾向です。
中国では最低でも年間5千万個以上のトイレが売れており、もし1つのトイレが数リットルの節水を実現すれば、全体で大きな節水になるのです。市場や消費者の意識を変えていくという意味でも私達のビジネス活動は環境にも大きく貢献しています。●
中国では生活廃水のうち3分の1がトイレからの水だと言われており、この部分での節水は非常に重要だ。中国ではかつてトイレを1回洗浄するのに16リットルの水が使用されていたが、現在は6リットルが主流になっている。それを中国で初めて実現したのがTOTOの超節水型トイレだ。東陶機器(中国)有限公司市場開発室の呉朝暉室長に話を伺った。
中国でまだ16リットル型のトイレが使われていた頃に、私達は13リットル型のトイレを中国で販売し始めました。その後は段階を経て、00年初めから6リットル型の販売を始めました。現在は中国政府が、新商品は6リットル以下に水量を抑
えなければならないという規制を出したため、市場で売られているものは全て6リットル型になっています。弊社はさらに節水技術を向上させ、昨年4・8リットル型トイレの販売を開始しました。これは中国政府から環境保護のモデル商品にも指定されました。
しかし中国の6リットル型トイレの中には、1回の洗浄だけではきれいにならないものも多くあります。結局2回流して12リットルの水を使ってしまうので、これでは意味がありません。例えば他の製品はもともと「洗い落とし式」のため、原理から言うと、水を多く流さなければきれいにならないためです。
これに対して、弊社の製品はタンクから便器に水を流す排水弁が他社製品の2インチに比べて3インチと大きく、水を勢いよく流すことができます。またサイホンの原理を利用して下からも汚物を吸い上げており、上からばかりでなく下からもきれいにする工夫があります。さらにトイレの陶器面がミクロ単位でつるつるのため汚れがつきにくくなっています。
その他自動洗浄小便器についても、弊社の製品はマイコンで使用頻度ごとに量をコントロールしており、これによって最大で50%の水を節約することもできます。
ハイドロテクトタイルで節水と空気を浄化に貢献
北京では空気が汚れており、また春には黄砂も発生するため外壁を定期的にきれいにしなければなりませんが、ビルを一棟きれいにするには多くの水が必要です。そこで役に立つのが弊社が開発したハイドロテクト(光触媒超親水性技術)を採用したタイルです。このタイルの特徴は分解力と親水力による自浄作用をもっているところです。ビルの外壁に使用することにより、雨を利用して汚れを落とすことができるので、清掃の回数が減り、大きな節水にもなります。
また2番目の特徴として、大気汚染の主な原因になっているNO(一酸化窒素)ガスを分解し、空気を浄化する作用があります。このような空気の浄化と節水の効果は中国の北方では非常に有効で、北京では金橋国際公寓や北京国家水泳センター「水立方」などにも採用されました。
環境型商品を支持する
消費者の数も徐々に増加
私たちがビジネスを展開しているのは高級市場ですが、この分野では日本よりも大きな需要があります。
しかし顧客の中には、商品の外観か価格だけしか見ない人もいて、「この商品は洗浄力が高く、節水にもなります」と説明しても、「水をどれだけ使おうとうちとは関係ない」とディベロッパーから言われることもあります。初期投資だけを重視してしまい、ランニングコストで消化できるという部分まで考えない人も多くいます。
しかし最近はその認識も徐々に変わってきており、環境に配慮した私達の商品を認めてくれる人が確実に増えてきています。これはとてもよい傾向です。
中国では最低でも年間5千万個以上のトイレが売れており、もし1つのトイレが数リットルの節水を実現すれば、全体で大きな節水になるのです。市場や消費者の意識を変えていくという意味でも私達のビジネス活動は環境にも大きく貢献しています。●
(SUPER CiTY北京 2007年8月号掲載内容)


