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キダム

1時間走って234キロ タクシー代827元ナリ?!

 9月12日、上海を訪れていたオーストリア人男性が、浦東龍陽路駅から奉賢区にある聖陶沙大酒店までタクシーを利用した。しかし、どうも様子がおかしい。まず走り出してしばらくすると運転手が「米ドルを持っているか?」とたどたどしい英語で聞いてきた。その男性は「米ドルはないが、人民元は持っている」と答えると、運転手は急に無言に。

 そしてそれから1時間、目的地に到着もしていないのに運転手は車を路肩に停め、「だいたい800元ぐらいかかるから、人民元を用意しといてくれ」という一言。あわてたそのオーストリア人は目的地で待つ友人に携帯で電話、「騙されている!」というその友人の言葉に愕然とした。すぐに運転手と交渉したが、相手は「きちんとしたメーターで商売している。ウソはない」の一点張り。やむなく、100ユーロ(約1000元)を支払うことで妥協した。それを受け取った運転手は、「もはや用はない」とばかりに彼を車から下ろし、そのままトンズラしてしまった。彼の手元には運転手から渡された領収書があったが、そこに記載されていたのは1時間に234キロを走破し、タクシー代も827元という、聞けば誰もが呆れる数字だった。

 翌日、領収書に記載された社名をたよりに「上海緑地集団有限公司出租汽車分公司」にクレーム。同社は調査の結果、そのタクシーは同社とはまったく関係のないタクシーであるとしたが、「自社の領収書が利用されたことはその管理に齟齬があった」とし、被害者のオーストリア人男性に人民元1000元を支払った。同社は公安局へ黒タク(違法タクシー)による被害届の提出を検討している。

 また、この事件の通報を受け、すぐに浦東公安局が龍陽路駅付近で客待ちをしているタクシーを調査したところ、その場で6人の運転手がメーターを違法改造していることが発覚。彼らは浦東空港からリニアモーターカーを利用して龍陽路でタクシーに乗り換える外国人をターゲットに、法外な運賃を要求しているという。

 浦東空港からリニアで龍陽路へ、そしてそこからタクシーで市内へ移動という駐在員も多いが、悪質な黒タクには十分な注意が必要。

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