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キダム

上海市、交通ルール取締りを強化 悪質者には身柄拘束も

 3月、胡錦涛・中国国家主席による「社会主義栄辱観」が発表されてから、中国全土で社会的モラルや規則の遵守が見直されている。

 その影響を受け、上海市では交通事故の原因ともなる歩行者による信号無視に対する罰則が強化された。赤信号はもちろん、道路の横断歩道以外の場所を渡った場合、最高50元の罰金が科せられる。

 この条例が発表されてから、警察が街で監督および取り締まりに当たったのだが、その苦労たるや並みのものでない。警察官から逃げようと、上海市内の弄堂(路地)に逃げ込み、約400メートルの追走劇のあげく、ようやく観念して罰金を支払う女性。「お腹を壊してるんだ!」と叫んだまま、警察の静止を振り切って遁走した男性。さらには「オレは信号無視はしていない。黄色信号の時に渡ったんだ!」と主張し、警官の「歩行者用信号に黄色があるか!!」の一喝に黙ってしまう若者など、悲喜交々。

 そのなかでもっとも悪質だったのが21日朝、上海市淮海中路を横切った女性。警察の罰金を求める声に激怒した彼女は、大声でその警官を罵ったばかりか、彼女を立ち止まらせようとした警官を突き飛ばしてしまった。結果、その女性は取り押さえられた後パトカーで連行されたのだった。

しかし、彼女にとって不運だったのが、その一部始終を取材中のメディアが撮影しており、当日夕方から翌日朝のニュースで、素顔のまま、その状況が報道されたことだった。警察はこの女性に、道路交通法違反および公務執行妨害ということで、10日間の身柄拘束を言い渡し、執行。「有史以来、初の交通ルール無視による身柄拘束者」となった。彼女はメディアを通じ、反省と市民に対する謝罪を表明。さらには身柄拘束を言い渡される前に、自主的に職場に辞表を提出したと言う。ちなみにこの女性、メディアによれば修士の学歴を持ち、海外留学から中国に戻ってきたばかりの、いわゆる「海帰」だという。

 この報道に対する視聴者の反響は大きく、市民に交通ルールだけではなく、社会的モラルを再認識させることとなった。この条例は、当然だが上海に在住する外国人にも適用される。街を行く時には、交通ルールの厳守を心がけたい。

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