2006年04月掲載
夢は大きく環境一筋にコツコツと
地球規模の環境問題。将来の地球の運命を握ると言ったら大げさかもしれないが、中国が地球環境へ与えるインパクトは増す一方だ。大きな問題である環境を守るために、大野木昇司さんは地道に確実に、環境問題へ取り組んでいる。
小さい頃から自然が好き
「小さい頃から自然と科学が好きでした」
中国でも環境への関心が高まり、企業の環境活動や政策立案に欠かせないコンサルタントはもちろん中国にも数多い。だが、日本語と中国語を自在に操る環境コンサルタントとなると、極めて貴重だ。
大野木さんは05年に大阪に環境コンサルタント会社を設立し、この夏までには北京にも事務所を立ち上げる予定になっている。一つ一つ、しっかりと考えてから言葉にするような話し方からは、企業経営者というよりも、学者のような雰囲気が漂う。環境への関心は物心ついた頃からで、高校生の頃には「自然と科学を守る仕事をしよう」とはっきり意識するようになった。
中国に関心を持つきっかけとなったのは、京都大学工学部に在籍していた頃だ。研究室の隣の席に座っていたのが新橿ウイグルから来ていた留学生だった。それまで中国に特に興味を持ったこともなく、「ウイグルってテレビはあるのだろうか?」とさえ思っていた。
その留学生と話しをするうちに中国への関心は高まり、一度高まった関心
は、運命の糸をたぐるように中国へと導いた。国費留学があることを知って申請すると、見事にパス。北京理工大、中央民族大学(漢語中心)を経て99
年から北京大学環境学院の修士生となった。研究室で学ぶ外国人はただ1人。周りの中国人学生ももちろん環境への意識が高い人ばかりだったが、
それでも時々「あれ?」と思うことはあった。研究室の学生たちでピクニ
ックへ出かけ休憩している時、ゴミを当然のようにポイ捨てをする研究生もいた。
「これは実際に環境関係の仕事に携わっている人たちにも言えることですが、環境は(お金になるので)仕事の種とだけ考えている人もいるようです。だから自分の生活と環境が結びつかない人もいるようです。反面、政府の環境部門で働く人の中には、『勤務中は公務員の立場で関わり、就業時間後はボランティアで環境に関わっている』という人もいて、環境に関わる人は純粋だなと思うこともあります」
大きな目標への一歩
修士課程を修了してからは、大学で教べんをとったり、土壌や海洋の成分分析や環境アセスメント調査などで有数な実績を残す企業に勤めたりしたが、より自由な活動を求めて自ら法人を立ち上げた。大野木さんが発信するメルマガは、日本語のほかに中国語でも発行している。中国では現在、省エネやCSR(企業の社会的責任活動)支援など、日本の環境技術へ高い関心が持たれており、中国語で情報を発信することの重要性を深く認識しているからだ。
メルマガ発行、シンポジウムでの積極的な中国語による発表など、さまざまな形で人の縁が広がり、大野木さんが保管する中国環境関係者のデータベースには3000名を超えるリストが連ね、中には中国政府の環境立案に携わるキーマンも含まれている。環境を守るために政策立案にも関わりたい。だから大学や研究機関、政府関係者との縁を大切にしている。
「北京で近く事務所を設立しますが、将来は上海にも進出したい。そして政策立案にも関係して、環境政策をより良い方向へ持って行きたいというのが大きな夢です」●
大野木昇司ONOGI SHOJI
大阪府出身、京都大学衛生工学部に入学し環境工学を学ぶ。その後京大大学
院ではエネルギー科学で修士号、北京大環境学院修士、国土環境株式会社などを経て05年に日中環境支援センター有限会社を設立。環境ボランティア団体「BEV-NET」創設メンバー。メルマガ「中国環境・CSR・エネルギーレポート」も好評。
http://www.jcesc.com
地球規模の環境問題。将来の地球の運命を握ると言ったら大げさかもしれないが、中国が地球環境へ与えるインパクトは増す一方だ。大きな問題である環境を守るために、大野木昇司さんは地道に確実に、環境問題へ取り組んでいる。
小さい頃から自然が好き
「小さい頃から自然と科学が好きでした」
中国でも環境への関心が高まり、企業の環境活動や政策立案に欠かせないコンサルタントはもちろん中国にも数多い。だが、日本語と中国語を自在に操る環境コンサルタントとなると、極めて貴重だ。
大野木さんは05年に大阪に環境コンサルタント会社を設立し、この夏までには北京にも事務所を立ち上げる予定になっている。一つ一つ、しっかりと考えてから言葉にするような話し方からは、企業経営者というよりも、学者のような雰囲気が漂う。環境への関心は物心ついた頃からで、高校生の頃には「自然と科学を守る仕事をしよう」とはっきり意識するようになった。
中国に関心を持つきっかけとなったのは、京都大学工学部に在籍していた頃だ。研究室の隣の席に座っていたのが新橿ウイグルから来ていた留学生だった。それまで中国に特に興味を持ったこともなく、「ウイグルってテレビはあるのだろうか?」とさえ思っていた。
その留学生と話しをするうちに中国への関心は高まり、一度高まった関心
は、運命の糸をたぐるように中国へと導いた。国費留学があることを知って申請すると、見事にパス。北京理工大、中央民族大学(漢語中心)を経て99
年から北京大学環境学院の修士生となった。研究室で学ぶ外国人はただ1人。周りの中国人学生ももちろん環境への意識が高い人ばかりだったが、
それでも時々「あれ?」と思うことはあった。研究室の学生たちでピクニ
ックへ出かけ休憩している時、ゴミを当然のようにポイ捨てをする研究生もいた。
「これは実際に環境関係の仕事に携わっている人たちにも言えることですが、環境は(お金になるので)仕事の種とだけ考えている人もいるようです。だから自分の生活と環境が結びつかない人もいるようです。反面、政府の環境部門で働く人の中には、『勤務中は公務員の立場で関わり、就業時間後はボランティアで環境に関わっている』という人もいて、環境に関わる人は純粋だなと思うこともあります」
大きな目標への一歩
修士課程を修了してからは、大学で教べんをとったり、土壌や海洋の成分分析や環境アセスメント調査などで有数な実績を残す企業に勤めたりしたが、より自由な活動を求めて自ら法人を立ち上げた。大野木さんが発信するメルマガは、日本語のほかに中国語でも発行している。中国では現在、省エネやCSR(企業の社会的責任活動)支援など、日本の環境技術へ高い関心が持たれており、中国語で情報を発信することの重要性を深く認識しているからだ。
メルマガ発行、シンポジウムでの積極的な中国語による発表など、さまざまな形で人の縁が広がり、大野木さんが保管する中国環境関係者のデータベースには3000名を超えるリストが連ね、中には中国政府の環境立案に携わるキーマンも含まれている。環境を守るために政策立案にも関わりたい。だから大学や研究機関、政府関係者との縁を大切にしている。
「北京で近く事務所を設立しますが、将来は上海にも進出したい。そして政策立案にも関係して、環境政策をより良い方向へ持って行きたいというのが大きな夢です」●
大野木昇司ONOGI SHOJI
大阪府出身、京都大学衛生工学部に入学し環境工学を学ぶ。その後京大大学
院ではエネルギー科学で修士号、北京大環境学院修士、国土環境株式会社などを経て05年に日中環境支援センター有限会社を設立。環境ボランティア団体「BEV-NET」創設メンバー。メルマガ「中国環境・CSR・エネルギーレポート」も好評。
http://www.jcesc.com


